王崎先輩のお誕生月祝い（？）
お祝いとはほぼ無関係ですが、一応10月入ってからアップしようと思っていました。

えーと、この王崎先輩連作の香穂ちゃんは、音楽科へ転籍していません。
というのもですね、今回の作中に書いていますが、まともに考えてそれが可能か？という話ですよ、あなた。
私は子供の頃、ピアノをやっていました。
私くらいの年頃の女の子は、まあ、クラスに5人くらいはいたかな？ピアノやってるこ。
で、お稽古事としてやっているレベルで言うと、クラシックの事なんてさーーっぱりわかりません。聞くと眠くなる音楽、でしかなかったですもん。
速度記号なんかも、弾いたことのある楽譜に書かれていたので、先生が説明してくれたものに限り、なんとなく覚えてる、とか。
習っても使い続けなければ、次の楽譜に書かれていてもすっかりこってり忘れちゃうものだったし。
少しかじっててもそうなんですよ？
まったく何にも知らない素人が、「授業」についていける訳がない。
音楽って、本当に半端に学ぶものではないと思います。

最初に誰との恋愛エンディングも向かえずに終わって、金やんに「音楽科へ転籍の話が云々」とか言われて、私は『それだけは無い』と思いましたよ。


ピアノと違ってヴァイオリンをちょっとした趣味、なんてやる子供はあまりいないですよね。
だから、結構真剣に薦められたりするんじゃないかと思います。
誰もインチキしてるなんて思わないし、「知らない」はずがない、って思われそう。

それに、せっかく興味を持った音楽。
どうせならきちんと学んでもみたい。
香穂ちゃん、そう思ったと思います。
そんな葛藤、きっと王崎先輩なら、優しく「大丈夫だよ」って言ってくれそうですよね。
人生は長いんだから、学ぶ時間はたくさんある。
だから、きみのペースでゆっくりやればいいよ、って言ってくれそう。

と、まあ。
要はそういう話だった訳です。

王崎先輩は、音楽は楽しむものだって、誰よりもわかってくれる。
そんな人だと思います。


あ、ちなみに、冬海ちゃんはオケ部に入部しています。
あのイベント好きなんですよ。前向きな彼女が。