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5/1の映画の日に、見てきました。『レッドクリフ Part 2』
ちなみに、これの前に映画館に行ったと言えば、『レッドクリフ Part 1』です。ほんとに映画館に足を運ばないようになってきたな…。
って、何今頃日記あげてるって、他所で書いたらすっかりこっちを忘れてたとか…すいません。書いた気になってました。
一作目を見た時に既にそれなりに諦めていたのですが、二作目の本作を見て、確信しました。
この監督は、『三国志』を作るつもりは無かったのだと。
『三国志』にあるいくつかのエピソードとキャラクターを利用して、オリジナルの話を作りたかったんだな、と。
映画の日値段で良かったです。
とにかく、話の展開や作り方には色々辛口評価しかできませんので、あまり深くつっこまないことにします。
以下、色々箇条書きにて。
箇条書きのわりには不満が爆発して長くなっているし、とは言えネタバレを気にせずに書いていますので、これからご覧になる方はご注意ください。
ちなみに、これの前に映画館に行ったと言えば、『レッドクリフ Part 1』です。ほんとに映画館に足を運ばないようになってきたな…。
って、何今頃日記あげてるって、他所で書いたらすっかりこっちを忘れてたとか…すいません。書いた気になってました。
一作目を見た時に既にそれなりに諦めていたのですが、二作目の本作を見て、確信しました。
この監督は、『三国志』を作るつもりは無かったのだと。
『三国志』にあるいくつかのエピソードとキャラクターを利用して、オリジナルの話を作りたかったんだな、と。
映画の日値段で良かったです。
とにかく、話の展開や作り方には色々辛口評価しかできませんので、あまり深くつっこまないことにします。
以下、色々箇条書きにて。
箇条書きのわりには不満が爆発して長くなっているし、とは言えネタバレを気にせずに書いていますので、これからご覧になる方はご注意ください。
私個人として良かった点
・趙雲やっぱりかっこいい
おかしいくらい贔屓されているので、やはりかっこよかったです。
前作と同様、美男子ではないけれど真摯な人という姿で、いわゆる一般的な趙雲像から大きくはずれることもなく。どちらかというと美化しすぎですが、趙雲はやっぱり誰もが大好きなんだな、と思わせてくれてよかったです。
・相変わらず魯粛最高!
前作での観終わっての第一声が「魯粛最高」だった我々ですが、今回もあやうくそうなりかけました。ほんと、魯粛最高。
諸葛亮を心配している姿は、いわゆる演義での魯粛のイメージですね。人柄が良く、呉にあって諸葛亮に親身になってくれる人。
史実としては”天下二分の計”を諸葛亮の天下三分よりも先に唱えているくらいの立派な賢哲なのですが、演義ではお人よしの部分が強調されています。そっちのが話としては面白いのでオッケーです。
・孫尚香のオリジナルエピソードは良かった
曹操の描写があまりといえばあまりだったことを思うと、孫尚香の潜入と曹操軍の兵士との交流は、魏軍側の人間性をあらわす上でとてもいいシーンでした。
・背景や服装など
兵装、軍船、武器などの戦関係。
茶、楽器、室内の誂えや調度品、食器など。
当時の風景や茶の作法はこんな風だったのかと、本当に興味深く見られました。
再現性がとても高く、文字情報のみで知っていたことを視覚で得られることは感動です。
個人的に悪かった点
・曹操
なんだ、あのダメ人間。
私は個人的には曹操はあまり好きでは無いのですが、それでもアレは無い。あの描写は、曹操という人を悪役として描くにしてもあまりといえばあまりで、本当に、ありえない。
曹操は文に長け、軍略に秀で、詩才があるカリスマを持った人で、確かに相当色を好む部分があれど、色恋と戦を混同することはない。
先を見通す力があったからこそ兵をあげ戦い、そのカリスマ性や演義なんかで描かれる冷酷さが私は嫌いな部分なのだけれど、それなくして曹操たりえないので、人物像をねじまげるにも程があるかと。
特に、決戦前の歌は、もう一度確認したい…。
・周瑜
相変わらず、どーーーしても、ダメ。
もうこれは、演技や立ち居振る舞い以前の問題で、『美周郎』と謳われた人をやるならば、ある程度顔で選んでもらわないといけなかったんだと思う。
そして、周瑜にどんだけの思い入れがあったのかしらないけれど、性格がおかしい。一般的に(特に)演義で描かれる劉備の性格と同じで。その分劉備の存在が物凄く薄くなっているのがまた、作り方がおかしいかなーと思うのです。
姑息な戦略は使わないで正面から正々堂々、と言った同じ口で策略で将の首を落とすとか、一本の映画の中でさえ筋が通ってないし。まったく意味がわからない。
また、周瑜と諸葛亮の関係性もね。やっぱり敵対意識を持っていて欲しかった。
・蜀軍
作戦と言うなら撤退した時点で説明がされていないと、あの突撃のタイミングの合い方が説明できない。おかしいから。
個別には劉備はまあまあだけれど、全体のバランスを考えると歳とりすぎ。 関羽はちょーっと威厳が足りないことと、結局前回で張飛の見せ場を奪ったことについては何の説明もつかなかったことが大きな減点。 張飛は個人の戦力で考えれば現段階で最強クラスだったはずなのに、あまりそういった描写が無く不満。
趙雲は強かったしかっこよかったけれど、彼は控えめで忠実な戦士で、劉備に逆らうことはどんなことがあってもありえないと思うことと、やっぱり出すぎとか。
・小喬
戦に覚悟の無い人間が出てくるな。護衛の一人も持たない以上、最悪のシナリオは死ぬことではなく、足を引っ張ることであり、その際の覚悟が無いのであれば、出てはいけない。
・無くなったり改変されたエピソードについて
パート1での『張飛の長坂仁王立ち』が関羽に入れ替わった意味がわからない。てっきり曹操追撃までやるから曹操を見逃すエピソードのためだと思っていたのに。
『黄蓋の火計舟』については、省略したのなら言葉だけ入れるというは愚の骨頂であると感じます。むしろファンを舐めてる
『十万本の矢』のエピソードは行われた過程の描写は最高でした。ただ、そこに到る過程はアホかと思いました。
曹操が赤壁前夜に詠んだとされる『短夜行』。色々あるけれど、私の思い違いでなければ余計な詩を追加している(と思う。少なくとも私の記憶とは違った)。完成された詩に追加なんて、文芸を愛する人なら絶対にできないこと。
『東南の風』はCMを見ている限りでは、てっきり諸葛亮が祈祷した設定にしたのかと思っていたら。あの動き、無駄ですね。
ほんと、色々もったいなかったな。
孫権、孫尚香、魯粛、黄蓋、趙雲など、イメージに合ういい役者さんがたくさんいたのに、一番肝心なところが微妙なのがね。
やっぱり、こういうのはあまり捻った考えを持つ人がやっちゃいけなかったんだと思うよ。「オレならもっと面白くしてやれる」「オレなりの世界を見せてやる」と言われたい作品じゃないもの。
三国志のファンなら、三国志の世界がいかに再現されるかが観たいのであって、「オレ流」が観たい訳じゃないですから。
特に『短夜行』については、できればもう一回確認したいなあ。
絶対に追加されてると思うんだけど…。でも、そのためだけにもう一回見に行くのは、さすがに無いから。
けれどやっぱり、服装や軍備、小道具なんかの色々は、見ていて本当に面白くて。
こういうのを視覚で捉えられるのってほんとにいいなー、としみじみ思いました。
日中合作とかいうアニメの三国志が、早く日本でも公開されないかと思います。
おまけ
短夜行
曹操が赤壁決戦前夜に歌ったとされる漢詩
対酒当歌 酒に対(むかい)て歌うべし
人生幾何 人の生は幾ばくぞ
譬如朝露 譬(たと)うれば朝露のごとし
去日苦多 去りし日ははなはだ多し
慨当以慷 慨(なげ)きを以てはまさに慷(うれ)い
憂思難忘 憂(うれ)う思いは忘れ難し
何以解憂 何をもって憂いを解かん
唯有杜康 ただ杜康(さけ)あるのみ
青青子衿 青々たる君の衿
悠悠我心 悠々たる我が心
但為君故 ただ君ゆえがため
沈吟至今 沈吟して今に至る
[口幼][ 口幼] 鹿鳴 ようようと鹿は鳴き
食野之苹 野の草をはむ
我有嘉賓 我によき賓(まろうど)あれば
鼓瑟吹笙 瑟を鼓し笙を吹かん
明明如月 明明たること月のごとく
何時可拾 いずれの時にか拾うべき
憂従中来 憂いの中より来たりて
不可断絶 断絶すべからず
越陌度阡 あぜを越えこみちを度(わた)り
枉用相存 ひたすらに相い存(たず)ねん
契闊談[言燕] ひさびさのかたらいに
心念旧恩 心はふるき恩(よしみ)を念わん
月明星稀 月は明るく星まれにして
烏鵲南飛 烏鵲(うじゃく)は南に飛ぶ
[糸堯] 樹三匝 樹をめぐること三たび
何枝可依 いずれの枝に依るべきか
山不厭高 山は高きを厭わず
海不厭深 海は深きを厭わず
周公吐哺 周公は哺を吐きて
天下帰心 天下の心を帰す
この後に”欲しいものはぜったいに手に入れる”みたいな歌が追加されてた。
物凄いセンスの無さだと思った。
・趙雲やっぱりかっこいい
おかしいくらい贔屓されているので、やはりかっこよかったです。
前作と同様、美男子ではないけれど真摯な人という姿で、いわゆる一般的な趙雲像から大きくはずれることもなく。どちらかというと美化しすぎですが、趙雲はやっぱり誰もが大好きなんだな、と思わせてくれてよかったです。
・相変わらず魯粛最高!
前作での観終わっての第一声が「魯粛最高」だった我々ですが、今回もあやうくそうなりかけました。ほんと、魯粛最高。
諸葛亮を心配している姿は、いわゆる演義での魯粛のイメージですね。人柄が良く、呉にあって諸葛亮に親身になってくれる人。
史実としては”天下二分の計”を諸葛亮の天下三分よりも先に唱えているくらいの立派な賢哲なのですが、演義ではお人よしの部分が強調されています。そっちのが話としては面白いのでオッケーです。
・孫尚香のオリジナルエピソードは良かった
曹操の描写があまりといえばあまりだったことを思うと、孫尚香の潜入と曹操軍の兵士との交流は、魏軍側の人間性をあらわす上でとてもいいシーンでした。
・背景や服装など
兵装、軍船、武器などの戦関係。
茶、楽器、室内の誂えや調度品、食器など。
当時の風景や茶の作法はこんな風だったのかと、本当に興味深く見られました。
再現性がとても高く、文字情報のみで知っていたことを視覚で得られることは感動です。
個人的に悪かった点
・曹操
なんだ、あのダメ人間。
私は個人的には曹操はあまり好きでは無いのですが、それでもアレは無い。あの描写は、曹操という人を悪役として描くにしてもあまりといえばあまりで、本当に、ありえない。
曹操は文に長け、軍略に秀で、詩才があるカリスマを持った人で、確かに相当色を好む部分があれど、色恋と戦を混同することはない。
先を見通す力があったからこそ兵をあげ戦い、そのカリスマ性や演義なんかで描かれる冷酷さが私は嫌いな部分なのだけれど、それなくして曹操たりえないので、人物像をねじまげるにも程があるかと。
特に、決戦前の歌は、もう一度確認したい…。
・周瑜
相変わらず、どーーーしても、ダメ。
もうこれは、演技や立ち居振る舞い以前の問題で、『美周郎』と謳われた人をやるならば、ある程度顔で選んでもらわないといけなかったんだと思う。
そして、周瑜にどんだけの思い入れがあったのかしらないけれど、性格がおかしい。一般的に(特に)演義で描かれる劉備の性格と同じで。その分劉備の存在が物凄く薄くなっているのがまた、作り方がおかしいかなーと思うのです。
姑息な戦略は使わないで正面から正々堂々、と言った同じ口で策略で将の首を落とすとか、一本の映画の中でさえ筋が通ってないし。まったく意味がわからない。
また、周瑜と諸葛亮の関係性もね。やっぱり敵対意識を持っていて欲しかった。
・蜀軍
作戦と言うなら撤退した時点で説明がされていないと、あの突撃のタイミングの合い方が説明できない。おかしいから。
個別には劉備はまあまあだけれど、全体のバランスを考えると歳とりすぎ。 関羽はちょーっと威厳が足りないことと、結局前回で張飛の見せ場を奪ったことについては何の説明もつかなかったことが大きな減点。 張飛は個人の戦力で考えれば現段階で最強クラスだったはずなのに、あまりそういった描写が無く不満。
趙雲は強かったしかっこよかったけれど、彼は控えめで忠実な戦士で、劉備に逆らうことはどんなことがあってもありえないと思うことと、やっぱり出すぎとか。
・小喬
戦に覚悟の無い人間が出てくるな。護衛の一人も持たない以上、最悪のシナリオは死ぬことではなく、足を引っ張ることであり、その際の覚悟が無いのであれば、出てはいけない。
・無くなったり改変されたエピソードについて
パート1での『張飛の長坂仁王立ち』が関羽に入れ替わった意味がわからない。てっきり曹操追撃までやるから曹操を見逃すエピソードのためだと思っていたのに。
『黄蓋の火計舟』については、省略したのなら言葉だけ入れるというは愚の骨頂であると感じます。むしろファンを舐めてる
『十万本の矢』のエピソードは行われた過程の描写は最高でした。ただ、そこに到る過程はアホかと思いました。
曹操が赤壁前夜に詠んだとされる『短夜行』。色々あるけれど、私の思い違いでなければ余計な詩を追加している(と思う。少なくとも私の記憶とは違った)。完成された詩に追加なんて、文芸を愛する人なら絶対にできないこと。
『東南の風』はCMを見ている限りでは、てっきり諸葛亮が祈祷した設定にしたのかと思っていたら。あの動き、無駄ですね。
ほんと、色々もったいなかったな。
孫権、孫尚香、魯粛、黄蓋、趙雲など、イメージに合ういい役者さんがたくさんいたのに、一番肝心なところが微妙なのがね。
やっぱり、こういうのはあまり捻った考えを持つ人がやっちゃいけなかったんだと思うよ。「オレならもっと面白くしてやれる」「オレなりの世界を見せてやる」と言われたい作品じゃないもの。
三国志のファンなら、三国志の世界がいかに再現されるかが観たいのであって、「オレ流」が観たい訳じゃないですから。
特に『短夜行』については、できればもう一回確認したいなあ。
絶対に追加されてると思うんだけど…。でも、そのためだけにもう一回見に行くのは、さすがに無いから。
けれどやっぱり、服装や軍備、小道具なんかの色々は、見ていて本当に面白くて。
こういうのを視覚で捉えられるのってほんとにいいなー、としみじみ思いました。
日中合作とかいうアニメの三国志が、早く日本でも公開されないかと思います。
おまけ
短夜行
曹操が赤壁決戦前夜に歌ったとされる漢詩
対酒当歌 酒に対(むかい)て歌うべし
人生幾何 人の生は幾ばくぞ
譬如朝露 譬(たと)うれば朝露のごとし
去日苦多 去りし日ははなはだ多し
慨当以慷 慨(なげ)きを以てはまさに慷(うれ)い
憂思難忘 憂(うれ)う思いは忘れ難し
何以解憂 何をもって憂いを解かん
唯有杜康 ただ杜康(さけ)あるのみ
青青子衿 青々たる君の衿
悠悠我心 悠々たる我が心
但為君故 ただ君ゆえがため
沈吟至今 沈吟して今に至る
[口幼][ 口幼] 鹿鳴 ようようと鹿は鳴き
食野之苹 野の草をはむ
我有嘉賓 我によき賓(まろうど)あれば
鼓瑟吹笙 瑟を鼓し笙を吹かん
明明如月 明明たること月のごとく
何時可拾 いずれの時にか拾うべき
憂従中来 憂いの中より来たりて
不可断絶 断絶すべからず
越陌度阡 あぜを越えこみちを度(わた)り
枉用相存 ひたすらに相い存(たず)ねん
契闊談[言燕] ひさびさのかたらいに
心念旧恩 心はふるき恩(よしみ)を念わん
月明星稀 月は明るく星まれにして
烏鵲南飛 烏鵲(うじゃく)は南に飛ぶ
[糸堯] 樹三匝 樹をめぐること三たび
何枝可依 いずれの枝に依るべきか
山不厭高 山は高きを厭わず
海不厭深 海は深きを厭わず
周公吐哺 周公は哺を吐きて
天下帰心 天下の心を帰す
この後に”欲しいものはぜったいに手に入れる”みたいな歌が追加されてた。
物凄いセンスの無さだと思った。
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